ユーザを作成します。また、オプション「-D」でユーザ情報のデフォルト値の変更を行います。このコマンドは管理者権限を持ったユーザのみ行えます。
useradd [オプション] ユーザ名 useradd [-g グループ] [-b 接頭語] [-e 日付] [-f 日数] [-s シェルのパス] useradd -D [-g グループ] [-b 接頭語] [-e 日付] [-f 日数] [-s シェルのパス]
| オプション名 | 説明 |
| -c コメント | ユーザ情報のコメントフィールドに記述します。 |
| -d ディレクトリ | IT専科TOPディレクトリを指定します。 |
| -e 日付 | アカウントの有効期限を設定します。形式は「YYYY-MM-DD」で指定します。 |
| -f 日数 | パスワードの有効期限切れ後、何日間アカウントが有効か設定します。(デフォルトではこの機能は無効です。) |
| -g グループ | 指定のグループを主所属グループとするユーザを作成します。 |
| -G グループ | 指定のグループを副所属グループとするユーザを作成します。 |
| -m | 「-d」オプション使用の際、IT専科TOPディレクトリに指定したディレクトリが存在しないとき、新規に作成します。(デフォルトで有効) |
| -o | 既に存在するユーザIDでユーザを作成できるようにします。) |
| -p パスワード | パスワードを設定します。 |
| -s シェルのパス | デフォルトで起動するシェルを設定します。(パスを設定します。) |
| -u ユーザID | ユーザIDを設定します。 |
| -D | 各オプション(-g, -b, -e, -f, -s)を指定することで、これらのデフォルト値を変更します。オプションを指定しなければ現在のデフォルト値を表示します。 |
| -b | ユーザ作成時のIT専科TOPディレクトリのパスの接頭語を設定します。 |
ユーザ(「sampleuser02」)を作成します。
# useradd sampleuser02 [Enter] # passwd sampleuser02 [Enter] Changing password for user sampleuser02. New password: [Enter] Retype new password: [Enter] passwd: all authentication tokens updated successfully. # chage -l sampleuser02 [Enter] 最終パスワード変更日 : 5月 08, 2008 パスワード期限: : なし パスワード無効化中 : なし アカウント期限切れ : なし パスワードが変更できるまでの最短日数 : 0 パスワードを変更しなくてよい最長日数 : 99999 パスワード期限が切れる前に警告される日数 : 7 # su sampleuser02 [Enter] $whoami [Enter] sampleuser02