chage

ユーザのパスワードに対して有効期限を設定します。設定された有効期限を過ぎた後もパスワードの変更を行わなかった場合、猶予期間が過ぎた時点で指定したユーザのアカウントがロックされます。ロックされたアカウントは管理者権限を持ったユーザ「root」でなければ使用可能にすることは出来ません。(猶予期間を指定しない場合、アカウントのロックは行われません。)管理者権限を持っていない一般ユーザは自身のパスワードの有効期限の確認のみ可能です。


書式

chage [オプション ・・・] ユーザ名
chage -l ユーザ名

▲PageTop

オプション

オプション名 説明
-m パスワード変更不可能な期間を設定します。最後にパスワードが変更された日付から指定された期間、パスワードを変更できません。
-M パスワードの有効期間を設定します。最後にパスワードが変更された日付から指定された期間、パスワードが有効です
-d パスワードの最新更新日を指定された日付に変更します。
-I パスワードの有効期限が過ぎた後、指定した日数が経過した場合、アカウントを使用不能にします。
-E パスワードの有効期限を設定します。指定された日付までパスワードが有効です。
-W パスワード期限切れの警告を表示する期間を設定します。
-l パスワードの有効期限に関する情報を表示します。

▲PageTop

実行例

「chage」コマンドを使用して指定したユーザ(「sampleuser01」が存在するものとします。)のパスワードの有効期間を5日に設定し、設定されたユーザのパスワードの有効期限に関する情報を確認します。

  1. ユーザ(sampleuser01)のパスワードの有効期間を設定します。
  2. ユーザ(sampleuser01)のパスワードの有効期限に関する情報を表示します。

実行結果

# chage -M 5 sampleuser01 [Enter]
# chage -l sampleuser01 [Enter]
最終パスワード変更日                            : 5月 07, 2008
パスワード期限:                                 : 5月 12, 2008
パスワード無効化中                              : なし
アカウント期限切れ                              : なし
パスワードが変更できるまでの最短日数            : 0
パスワードを変更しなくてよい最長日数            : 5
パスワード期限が切れる前に警告される日数        : 7
        

▲PageTop