nice

実行スケジュールのnice値(コマンドの優先度を示します。範囲は-20~19で、値が低いほど優先度が高くなります。)を変更し、プログラムを起動させます。nice値のデフォルトは0です。


書式

nice [オプション ・・・] [コマンド [引数 ・・・]]
nice [--help] [--version]

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オプション

オプション名 説明
-n 補整値, -補整値,
-adjustment=補整値
補整値で指定された値をnice値に加えます。このオプションを指定しない場合、nice値に10加えられます。スーパーユーザ以外の場合は負の値を指定することは出来ません。
--help 使用方法を表示します。
--version バージョン情報を表示します。

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実行例

優先度(nice値)を指定してコマンド(バックグラウンドで1秒おきにメモリ状態を取得してファイルに書き込む)を実行します。

  1. 「nice」の引数に補整値を指定しない(デフォルト:10)で、コマンド(「free -s 1 > SampleText21.txt&」)を実行します。
  2. 実行したコマンドの優先度を確認します。
  3. 「nice」の引数に補整値「3」を指定して、コマンド(「free -s 1 > SampleText21.txt&」)を実行します。
  4. 実行したコマンドの優先度を確認します。

実行結果

$ nice free -s 1 > SampleText21.txt & [Enter]
[1] 9864
$ ps -l -p 9864 [Enter]
F S   UID   PID  PPID  C PRI  NI ADDR SZ WCHAN  TTY          TIME CMD
0 S   513  9864  9407  0  90  10 -   929 -      pts/3    00:00:00 free
$ nice -5 free -s 1 > SampleText21.txt & [Enter]
[2] 9883
$ ps -l -p 9883 [Enter]
F S   UID   PID  PPID  C PRI  NI ADDR SZ WCHAN  TTY          TIME CMD
0 S   513  9883  9407  0  86  3 -   929 -      pts/3    00:00:00 free
        

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