mv

ファイルを移動します。

書式

mv [オプション ･･･] 移動元のファイル･ディレクトリ 移動先のファイル名･ディレクトリ名
mv [オプション ･･･] 移動元のファイル･ディレクトリ [ファイル･ディレクトリ2 ・・・] ディレクトリ名

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オプション

オプション名	説明
-f, --force	強制的にファイルを移動します。
-i, --interactive	移動先に同名ファイルが存在する場合は、ファイルを上書きするか確認します。
--strip-trailing-slashes	指定されたファイル名、パス、ディレクトリ名の末尾に「/」が存在した場合「/」を削除した名前で指定されるものを移動させます。
--target-directory=ディレクトリ名	移動先のディレクトリを指定します。
-u, --update	移動先に同一名称のファイルが存在した場合、既存のファイルが移動するファイルより古かった場合のみ移動を行います。
-v, --verbose	指定された全てのファイル・ディレクトリの処理内容を表示します。
-b, --backup[=バックアップ方法]	移動時に上書きを行う場合、移動先に存在するファイルのバックアップを作成します。バックアップファイルのファイル名の作成方法をMETHODで指定します。METHODに指定する値を以下に示します。 t, numbered 元のファイル名の末尾に番号を振った拡張子を追加した名前をバックアップファイルのファイル名に使用します。 nil, existing 元のファイル名の末尾に番号を振った拡張子を追加した名前のバックアップファイルが存在する場合、元のファイル名の末尾に番号を振った拡張子を追加した名前になります。
-S 添え字, --suffix=添え字	バックアップファイルを作成する際に、作成されたファイル名を元のファイル名に指定された添え字を末尾に付け加えた名前を指定します。

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実行例

ファイル(「SampleText20.txt」が存在するものとします。)を、別のディレクトリ(「sampledir01」が存在するものとします。)に移動させます。

現在のカレントディレクトリ(現在の作業ディレクトリ)にディレクトリ「sampledir01」が存在することを確認します。
現在のカレントディレクトリにファイル「SampleText20.txt」が存在することを確認します。
指定したファイル「SampleText20.txt」をディレクトリ「sampledir01」に移動させます。
現在のカレントディレクトリにファイル「SampleText20.txt」が存在しないことを確認します。
ディレクトリ「sampledir01」にファイル「SampleText20.txt」が存在することを確認します。

実行結果

$ ls -l|grep sampledir01 [Enter]
drwxr-xr-x 2 sampleuser01 sampleuser01     4096  5月13日 15:24 sampledir01/
$ ls -l SampleText20.txt [Enter]
-rw-r--r-- 1 sampleuser01 sampleuser01 129  5月13日 15:24 SampleText20.txt
$ mv SampleText20.txt sampledir01 [Enter]
$ ls -l SampleText20.txt [Enter]
/bin/ls: SampleText20.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
$ ls -l sampledir01/SampleText20.txt [Enter]
-rw-r--r-- 1 sampleuser01 sampleuser01 129  5月13日 15:24 sampledir01/SampleText20.txt

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