indent

C言語のソースの書式を整えます。


書式

indent [オプション ・・・] ファイル名 [ファイル名2 ・・・]
indent [オプション ・・・] [入力ファイル名] [-o 出力ファイル名]
indent --version

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オプション

オプション名 説明
-o ファイル名 指定したファイルに出力します。
-bad, --blank-lines-after-declarations 変数宣言ブロックの次の行が空白でなかった場合、一行空白を挿入します。
-bap, --blank-lines-after-procedures 関数定義の次の行が空白でなかった場合、一行空白を挿入します。
-bbb, --blank-lines-before-block-comments 箱型コメントの前の行が空白で無かった場合、一行空白を挿入します。
-bbo, --break-before-boolean-operator 長い行は&&・||の前で折り返します。
-bc, --blank-lines-after-commas 変数宣言文中にコンマが存在した場合、コンマの後で改行します。
-bl, --braces-after-if-line if文が存在した場合、if文のブレース(「 { 」 「 } 」)は次の行から始まります。
-bli数値, --brace-indent数値 if分のブレース(「 { 」 「 } 」)のインデントを指定された数値に設定します。
-bls, --braces-after-struct-decl-line struct文が存在した場合、struct文のブレース(「 { 」 「 } 」)は次の行から始まります。
-br, --braces-on-if-line if文が存在した場合、if文の行からブレース(「 { 」 「 } 」)が始まります。
-brs, --braces-on-struct-decl-line struct文が存在した場合、struct文の行からブレース(「 { 」 「 } 」)が始まります。
-bs, --Bill-Shannon, --blank-before-sizeof 予約語sizeofと引数の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-c数値, --comment-indentation数値 コード右側のコメントのインデントを指定した数値に設定します。
-cbi数値, --case-brace-indentation数値 case分のブレース(「 { 」 「 } 」)のインデントを指定した数値に設定します。
-cd数値, --declaration-comment-column数値 変数宣言右側のコメントのインデントを指定した数値に設定します。
-cdb, --comment-delimiters-on-blank-lines /* */で囲まれたコメント文のコメント区切り文字をコメント本文の前後の行に置きます。
-cdw, --cuddle-do-while do-while文のwhileをブレース末端 「 } 」 と同じ行に配置します。
-ce, --cuddle-else elseを直前のブレース末端 「 } 」 と同じ行に配置します。
-ci数値, --continuation-indentation数値 複数行にわたって継続してる文のインデントを指定した数値に設定します。
-cli数値, --case-indentation数値 case文のインデントを指定した数値に設定します。
-cp数値, --else-endif-column数値 #else、#endif文右側のコメントのインデントを指定した数値に設定します。
-cs, --space-after-cast キャスト演算子と対象の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-d数値, --line-comments-indentation数値 コード記述の右側以外の場所に存在するコメントのインデント位置を指定した数値左に移動させます。
-bfda, --break-function-decl-args 関数宣言の全ての引数の前で改行します。
-bfde, --break-function-decl-args 関数宣言の最後の引数の次で改行します。
-di数値, --declaration-indentation数値 変数宣言文、変数名のインデントを指定した数値に設定します。
-fc1, --format-first-column-comments 第一カラムから始まるコメント文も整形処理の対象にします。
-fca, --format-all-comments 全てのコメント文の整形処理を有効にします。
-gnu, --gnu-style GNUコーディングスタイルで整形処理を行います。
-hnl, --honour-newlines 長い行の折り返し処理を行う際、入力ファイルの改行が入っている位置で折り返すようにします。
-i数値, --indent-level数値 if・for等のインデントを指定した数値に設定します。
-ip数値, --parameter-indentation数値 括弧ごとのインデントを指定した数値に設定します。
-kr, --k-and-r-style Kernighan & Ritchieスタイルで整形処理を行います。
-l数値, --line-length数値 コメント以外の行の最大幅を指定した数値に設定します。
-lc数値, --comment-line-length数値 整形処理の対象とするコメントの最大幅を指定した数値に設定します。
-lp, --continue-at-parentheses 前の行から続いている文はインデントを前行の左括弧の次の位置に設定します。
-lps, --leave-preprocessor-space #とプリプロセッサコマンドの間に空白があった場合、これを変更しません。
-nbad, --no-blank-lines-after-declarations 変数宣言の次の行に空白を追加しません。
-nbap, --no-blank-lines-after-procedures 関数定義の次の行に空白を追加しません。
-nbbo, --break-after-boolean-operator 長い行を折り返す際、折り返す位置に&&・||の位置を使用しません。
-nbc, --no-blank-lines-after-commas 変数宣言中にコンマが存在した場合、コンマの後で改行しません。
-nbfda, --dont-break-function-decl-args 関数宣言の全ての引数を同一行に配置します。
-ncdb,
--no-comment-delimiters-on-blank-lines
/* */で囲まれたコメント文のコメント区切り文字を前後の行に移動させません。
-ncdw, --dont-cuddle-do-while do-while文のwhileをブレース末端(})の次の行に配置します。
-nce, --dont-cuddle-else elseを直前のブレース末端(})の次の行に配置します。
-ncs, --no-space-after-casts キャスト演算子と対象の間に空白がある場合、空白を削除します。
-nfc1, --dont-format-first-column-comments 第一カラムから始まるコメント文を整形処理の対象にしません。
-nfca, --dont-format-comments 全てのコメント文の整形処理を無効にします。
-nhnl, --ignore-newlines 長い行の折り返し処理を行う際、入力ファイルの改行が入っている位置で折り返さないようにします。
-nip, --no-parameter-indentation インデントを0に設定します。
-nlp, --dont-line-up-parentheses 前の行から続いている文はインデントを前行の左括弧の次の位置にそろえません。
-npcs,
--no-space-after-function-call-names
関数呼び出しの関数名と引数の間に空白があった場合、空白を削除します。
-nprs, --no-space-after-parentheses 括弧の間に空白を配置しません。
-npsl, --dont-break-procedure-type 関数の帰り値の型を関数名と同じ行に配置します。
-nsaf, --no-space-after-for for文でforと括弧の間に空白があった場合、空白を削除します。
-nsai, --no-space-after-if if文でifと括弧の間に空白があった場合、空白を削除します。
-nsaw, --no-space-after-while whileと括弧の間に空白があった場合、空白を削除します。
-nsc, --dont-star-comments -cdbオプションを指定した際、コメント文の左側に*を配置しません。
-nsob, --leave-optional-blank-lines 入力したデータに含まれる空行を全てそのままにして出力します。
-nss, --dont-space-special-semicolon for文、while文で閉じ括弧の直後にセミコロンが存在した場合、セミコロンの直前に空白があればそれを削除します。
-nut, --no-tabs インデントにタブを使用しません。
-nv, --no-verbosity 詳細表示を行いません。
-orig, --original Berkeleyコーディングスタイルで整形処理を行います。
-npro, --ignore-profile indent起動時に設定ファイル(.indent.pro)の読み込みを行いません。
-pcs, --space-after-procedure-calls 関数呼び出しの関数名と括弧の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-pin, --paren-indentationn 不完全な文に対して使用する開括弧ごとのインデントを設定します。
-pmt, --preserve-mtime 出力対象のアクセス時刻と修正時刻を保存します。※POSIX utimeが存在しない環境では無効です。
-prs, --space-after-parentheses 括弧の内側に空白を配置するようにします。
-psl, --procnames-start-lines 関数宣言の帰り値を関数名の前行に配置します。
-saf, --space-after-for for文でforと括弧の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-sai, --space-after-if if文でifと括弧の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-saw, --space-after-while whileと括弧の間に空白がない場合、空白を挿入します。
-sbi数値, --struct-brace-indentation数値 struct・union・enum文のブレースのインデントを指定した数値に設定します。
-sc, --start-left-side-of-comments -cdbオプションを指定した際、コメント文の左側に*を配置します。
-sob, --swallow-optional-blank-lines 無駄な空行が存在した場合、それを削除します。
-ss, --space-special-semicolon for・while文で閉じ括弧の直後にセミコロンが存在した場合、セミコロンの直前に空白が無ければ挿入します。
-st, --standard-output 整形したデータを標準出力に出力します。
-T typedefで定義された型名を設定します。
-ts数値, --tab-size数値 タブの幅を指定した数値に設定します。
-ut, --use-tabs タブ使用を設定します。
-v, --verbose 実行の際に詳細な処理結果を表示します。
-version バージョン情報を表示します。

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実行例

C言語のソース(「SampleSource.c」が存在するものとします。)の書式を整えます。

  1. C言語のソースファイル「SampleSource.c」の内容を表示します。
  2. C言語のソースの書式を整えます。
  3. C言語のソースファイル「SampleSource.c」の内容を表示します。

実行結果

$ cat SampleSource.c [Enter]
#include <stdio.h>

int main (int argc, char **argv)
{
if(argc>=1){printf ("%s", argv[1]);}

return 0;
}
$ indent SampleSource.c [Enter]
$ cat SampleSource.c [Enter]
#include <stdio.h>

int
main (int argc, char **argv)
{
  if (argc >= 1)
    {
      printf ("%s", argv[1]);
    }

  return 0;
}
        

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